高山泌尿器科クリニック

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かわかむり(包茎)はいけないもの?

かわかむり(包茎)はいけないもの?

みなさん、おちんちん (陰茎) の皮 (包皮) がいつもむけて頭 (亀頭) が出ていることが、男性の強さの象徴で
かつ正常と思っていらっしゃいませんか?

ギリシア彫刻の裸像や動物をご覧になると、おちんちんが勃起していない時は、包皮で亀頭が隠れている状態となっています。
このように、亀頭部が包皮に覆われたままで、勃起時にも露出しない状態を包茎といいます。

生まれてきた赤ちゃんは包茎が正常です。思春期 (小学校高学年~18歳頃) になると男性ホルモンがさかんに分泌されて陰茎がぐっと成長し、包皮も自然にむけてきます。つまり、思春期までは、包皮がむけないと言う理由で手術や特別な治療は不要です。特に、小学校就学前までは、包皮口 (包皮の先端の折り返し) が狭く、亀頭と包皮が癒着していることや垢 (恥垢) が貯まっていることがよくあります。
けれども、お子さんの訴えがなければ、無理に包皮をはがしたり、恥垢を取り除いたりする必要はありません。

時々、お子さんが、おちんちんの先が腫れて痛がる。なかなかおしっこを出したがらない。などと訴え来院することがあります。診察すると陰茎の先端が赤く腫れていることや、ひどいときはうみがでていることもあります。このように、包皮内で細菌が増殖して炎症を起こした状態を亀頭包皮炎 (きとうほうひえん) といいます。このような炎症は、抗菌薬で治療します。炎症を何度も繰り返さなければ、包茎の治療は必要ありません。

但し、思春期前であっても包茎により、下記のような症状の場合は、健康上の問題が生じることもありますので、治療を行います。

  1. 排尿の妨げとなる (尿がしっかり飛ばず散らばる。尿が亀頭と包皮の間に溜まりホウズキのようにふくらむ) 。
  2. 亀頭包皮炎や膀胱炎を繰り返す。
  3. 排尿機能や腎機能に障害を生じた場合
  4. かんとん包茎 (むけない包皮を無理にひっくり返すと包皮口が亀頭を強く締めつけ、むくみ (浮腫) が生じ、放置すると亀頭部の血の巡りが悪くなって後遺症が生じることもある) 。
 

具体的には、ステロイド含有軟膏を塗布して包皮口を拡げる操作を行うと、癒着がはがれ包皮がむける治療が広く行われるようになり、手術による根本治療を選択する症例は少なくなりました。

なお、思春期を過ぎて包茎であっても、亀頭が露出していなくても手で容易に包皮がむけるのであれば、「仮性包茎」です。健康上問題なく、包茎の治療は必要ありません。
しかし、包皮口が狭く、まったく包皮をむくことが出来ない「真性包茎」や前述した「かんとん包茎」の場合は、手術による根本治療が必要です。この場合、手術は保険診療の適用となります。

このように、思春期前のお子さんに対して、包茎は病気でなく、安易に手術を行うべきものではありません。
けれども、親御さんが判断に迷った場合は、悩みを抱え込まず、お気軽に泌尿器科医師へご相談ください。

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